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執筆者の写真はーにゃ

【育てにくさを感じたときに】


なんていう素敵なタイトルなのでしょう。 私の心、わしづかみです。


このテーマで各分野の専門家を講師に連続講座を毎年開催している、川崎市麻生区民館岡上分室


嬉しいことに 「ぐるーみんのお話しをしてほしい」

とご依頼をいただきました。


「育てにくさを感じたときに」です 「ぐるーみん」です


どちらも私のストライクゾーンのど真ん中です💖


なにをお話ししようかな?と考えました。


そこで思ったのが、いつも障害のある方のICTの活用での講演等でお話しする「人権意識」について触れたいと。


そういえば高齢者センターのスマホ教室でも毎回セルフケアタイムを取っているし(実はスタッフさんも大喜びw)、ICTの講演会でも休憩時間の前になでなでタイム入れたりしています。



これまで全く別物として活動してきましたが、そろそろ融合させていきたいと思いました。


今の私が、子どもの障害が分かった頃の自分にかけてあげたい言葉といえば 「人権意識について話してくれる人に会っておいで」なのです。


知的障害擬似体験しよう!!と。


そして今日、いよいよ当日。

偶然にもぐるーみん体操のしーちゃんとてりーがお手伝いに来てくれることに。


これはぐるーみん体操もやらなければ!


三人でえっちらおっちら行ってきました。


以下、今日のセミナーの内容のまとめです。 タバコの擬似体験受けてみたい!とコメントくださった方も多かったので、ご興味あれば超長文になりますが、参加しているような気持ちで読んでいただければと思います。

ーーーーー

ひとはなぜ巻き肩になるのか? 緊張が抜けづらくなるのか? なぜ寝ている時に歯を食いしばってしまうのか

まずは私たちが暮らす社会について考えてみます。

全人口の中で高齢者の割合は? 15歳以下の子どもの割合は? ではそれ以外の「多数派」と言われる人たちは?

高齢者と子どもを抜かすと50パーセントくらい。

でも「多数派」の層の中の障害のある人は? 妊婦さんや子連れの人、病気がある人は?

世の中を見回してみると、社会の多くが「多数派」の人たちに合わせてデザインされていることに気づきます。 でも実際には心も健康で身体も健常、そして階段をかけ上がれる人の層って思ったほど多くないんじゃないの? そんなに偉いのか、多数派。

「多数派」に合わせられているということは、そこからはずれる場合、世の中が「フィットしていない」ということになります。少なからず、ストレスを感じるということになります。 それが続くと緊張状態が続き、心身に「緊急警報」が鳴り続けるでしょう。

できるだけ体を丸めて身をひそめ、逆に耳や感覚、視覚は危険を察知するために鋭敏になるかもしれません。 心当たりありますか?

ここでいじわるな擬似体験スタートです。

プロジェクターでタバコの一覧を表示します。 そして参加者の皆さんにもタバコの一覧のプリントを配布します。

「これから私がタバコの名前を言います。当てられた方は前に出て、そのタバコを探し出して指差してください。よく聞いてくださいね」

「第一問キャスター、ラーククラシックマイルド、ラッキーストライクFK」 では、そちらの方お願いします。 大分苦戦されています。がんばれがんばれ。

読んでいる方もご一緒にどうぞ。見つけられましたか?

「では第二問 セブンスター4、ケントライトメンソールKS BOX、チェ・レッド」 次はそちらの方お願いします。 あ〜〜〜分からない。もう一回言って、と泣きのもう一回コースです。

読んでいる方どうですか? 文字で読んでるから言われるよりは見つけやすいでしょうか?

第三問、第四問、、、と続きます。

では最後

「第五問いきます。これは私はなにも言いません。第五問です。どうぞ」 と会場の方に出てもらいます。

会場がざわざわします 「言わない?え?分かるわけないじゃん」っていう雰囲気です。

しか〜〜し。当てられたひとは躊躇なく指さしていきます。

他の方は

「え?タバコ名は??なにそれ。あの方なんで答えられるの?」 です。 「5っていうタバコ?え??」 「え?なんで?5ってなに?」

私:「念を送ったのです😁(嘘)」

?????が飛び交います。

読んでいる皆さんどうですか?

指差してみてください。

念、送りましたよ。 受け取って〜〜〜〜 嘘ですw

なぜ、第5問の方はタバコ名を言ってもいないのに指させたのでしょうか?

答えはコメント欄に。

この擬似体験の目的は

「言葉で言われたものを記憶する難しさを体験するもの」 でも 「言葉で言われてもよく分からないタバコ名を探す難しさを体験するもの」 でも 「老眼でも負けずにタバコを探す体験」 でもありませんw

実は、配布されている資料が最初からちょっと違うのです。

片方はプロジェクターに映し出されているものと同じもの 片方は答えが書かれているんです。

だから第5問って言われただけでも指させたわけです。

ここで皆さん 「ええええええ!!!!ずるい!!!!」となるわけです。

この擬似体験がお伝えしたいのは 「情報格差」です。

多数派の人に合わせでデザインされた社会では知的障害のある方にとって必要な情報が届かない場面が多すぎる。

文字が読めなければ書かれいてるものは全部読めない。

それは文字だけの問題ではありません。 空気を読んで行動するとか 表情を読んでコミュニケーションするとか 耳で聞くのが苦手なのに音声だけで説明されるとか その「分かりにくさ」はとてつもないものです。

そしてそれは知的障害に限らずあらゆる障害にも立ちはだかるバリアであり、ひいては障害のあるなしに限らず、 子連れの方だったり、高齢者だったり、妊婦さんだったり、病気の方だったり、外国の方だったり、、、、、

そういう多数派用にデザインされた社会で暮らしていく私たちはフィットしない部分を工夫していくしかない。 それでもやはり少しずつストレスはかかります。

育てにくさって本人の困り感そのもの。 困り感が増大すると育ちにくさになり「いきづらさ」がふくれあがっていきます。

ストレスがかかり、緊張が続くと、心身は「交感神経優位」になりやすく、緊張がぬけづらくなっていきます。

寝ている時まで歯をくいしばっていませんか?

フィットしていない社会で暮らしていく上で 「緊張しやすく、その緊張が抜けづらい」「ストレスがたまりやすい」そういう方は生活を工夫していくことと同時に、ぜひ 「なでなでタイム」 をしてほしい。

「自分でなでなで」 「大切な方をなでなで」 「なでなでしてもらう」

とても大切なことです。 この「なでなで」は手で触れることだけではありません。 好きな音楽、お風呂、アロマなどでもいいでしょう。

でも今日は「タッチケア」です。 皆さん、擬似体験のあとのなでなで練習と自分ケアタイムは、とても上手になでなで〜〜〜〜💖 

肩こりの方はこれ ストレスを強く感じている方はこれ 食いしばりがある方はこれ

せっかくなでなでするんだから、あなたの体でいうところのねじれたホースの「ねじれ」をほどいた状態でなでなでしましょう。。。 どんどん巻いていた身体がほどけていきます。 高くなっていた感覚過敏のアンテナもさがってきました。

そうすると会場全体の空気感が変わるんですね〜〜〜

「子どもたちにとって、私たち家族も環境です。環境を整えるためにも私たち自身がゆるんで楽でいるのはとても大切なことです」

最後はみんなでぐるーみん体操。

しーちゃんとてりーの奇跡のコラボでばっちりです。 私が邪魔だったw

しーちゃんはベビちゃんと参加してくれていた方からベビちゃんを預かり、あっという間に寝かせちゃいました。 さすがです💖

てりーも会のあと、質問してくれたママに丁寧にケアのことを伝えてくれていました。

私はというと、、、 早い時間に出発だった今日、遅刻してはいかんと緊張しておりましたw セミナーが開始したら、いつもそうですが、あえて交感神経を優位にして元気にお話しします。

終わって帰りの電車ではあくびが止まらなくなりました。

交感神経優位で過ごしたあとは、しっかりと副交感神経がじんわり顔を出す。 そんな母ちゃんになれたようです。

あの頃の自分にもうひとつ伝えたい 「人権意識教えてもらったあとは、自分になでなでしな〜〜〜」


閲覧数:30回1件のコメント

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1 Comment


はーにゃ
はーにゃ
Feb 25, 2022

なんと、第5問を回答した方にはこの答えが書かれているプリントが配布されていました。


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